遺言・相続のこと
このノートは、自分自身の情報や想いを記述することで、自身の人生の棚卸を 行い今からの人生をより楽しく生きるため、もしもの時に残された周囲の人 たちが困らないことを目的に作成しています。
内容は多種多様ですが、留意してほしいことは、書くだけで目的が達成できる項目(連絡先等) もあれば書くだけでは効果が及ばないものがあるということです。
お持ちの財産の内容を書くことは大切ですが、長男にあげたいと書いても効力は及びません。
効力を持たせるためには「遺言書」にするか生前に贈与する必要があります。
先ずは、このことを認識し、必要に応じて次にステップアップしてください。
「相続」とは、亡くなった人の財産をその親族などに承継させるという制度です。
一般に、「相続した」とか「相続する」などと言いますが、相続は「するもの」ではあり ません。
死亡により、自動的に「相続」が「開始」し、権利義務が引き継がれるのです。
死なない人はいないので「相続」は誰にでも発生し、避けることはできない問題です。
相続手続きは面倒!トラブルも!
ケース①
子供のいないAさんが死亡、相続財産は預貯金が300万円も凍結
払い戻しには相続人全員の署名押印が必要 相続人は兄弟姉妹や甥姪が10数名
しかも日本全国に点 在、うち協力しない人が数名 。。。
すったもんだの挙句、5年かかってようやく完結した。
ケース②
・Bさんの法定相続人は兄弟姉妹のみ、しかもまったく行き来がない。
老後の面倒は唯一行き来のあった弟(数年前死亡)の妻Cさんが看てきた。
相続財産は預貯金が800万円も凍結、Cさんには相続権はなく、相続人の所在を調べて、
払い戻し手続きを行うのも面倒。そこで800万円の預貯金は放置することにした。
ケース③
Dさんが亡くなり奥様であるEさんと子供達で相続手続きをすることにしました。
そこで、Dさんの戸籍を取ったところ、DさんにはEさんと結婚する前の奥様がいて
二人の間には子供が一人いたことが判明しました。
しかしながら、この方との行き来は全くなく、できれば会わずに、済ませたいと考えている。
ケース④
Fさんが死亡、相続財産は自己所有のマンションのみ。
相続人は兄弟二人も、兄は数年前 から行方不明。
当然遺産分割協議もできず空き家状態のままで3年以上が経過。
遠方に住んでいる弟は、固定資産税や管理費などの支払いに苦慮している。
このような話は世間一般では当たり前のように多くあります。
財産の多い少ないかは関係ありません。むしろ少ないほうが多いとの統計もあります。
これらを回避する一番の方法は遺言書の作成です!
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